「ラグビーW杯でのSNSの企画と運用の舞台裏」より #SAJ2020 #HACKTHEDECADE

2020年2月1日(土)、東京ガーデンテラス紀尾井カンファレンスにて「スポーツアナリティクスジャパン2020」が開催されました。

スポーツ業界の分析やデジタル部門に関わる方々が登壇するちょっと珍しいイベントです。中でも「ラグビーワールドカップでのSNSの企画と運用の舞台裏」のセッションは、SNS担当者やデジタルマーケティング部門の方であれば、興味を持たれるのではないでしょうか。

当日、残念ながら別件があってこのセッションは聞けなかったのですが、Twitterにグラレコが上がっていたので共有しておきたいと思います。

Twitterに投稿されたグラレコの数々

グラレコ=グラフィックレコーディングの略ですが、セッションを聞きながらその場でビジュアルでまとめられるのは匠の技ですよね。毎度、感心してしまいます。

https://twitter.com/Cassiwa_ixc/status/1223503863124127744
https://twitter.com/HALFTIME_JP/status/1223475656433889280

「にわかファン」はどうすれば定着するか?

ラグビーワールドカップといえば2015年に五郎丸選手のブレイクが思い出されます。当時も「にわか」と呼ばれるファンが相当増えたはずですが、定着には至らなかったと言います。あれから4年、トップリーグの観戦者が大幅に増えたラグビー界は、どんなことに取り組んだのでしょうか?

このグラレコからわかること(1) 事前検証編

2015年のラグビーW杯で五郎丸選手が活躍し、ラグビーの認知度はおおいにアップしました。にわかファンが急増するものの、定着せず。理由の一つとして「にわかファンの孤立」があげられるのではないかと。
そこで、2019年のラグビーワールドカップでは以下のような方針を検討したそうです。

  • 2019年は「ファンのグラデーション化」が必要
  • そのためには情報を発信しつづける
  • 情報と機会を提供する

このグラレコからわかること(2) 舞台裏編

・ラグビーワールドカップは、業界内でもっとも偉大な大会
・ソーシャルメディアの送客があった
Twitterのフォロワー数が275%アップ(TVを見ながらTweet)

▼工夫した点
・熱い情報は熱いうちに
  → 最短1~2分で投稿
  → 投稿カレンダーを作った
  → LINEや輪厚アップで関係者情報を入手

・Twitter専任者が確保できるかが大切

▼SNSで伝えたかったこと
感動と興奮の瞬間とノーサイド精神が一番
 → 盛り上がるファン UGC
 → 他のスポーツのファンに対して盛り上がりのアピール

・各チームのマネージャーとつながる
 → 事前にやって欲しいこと、やって欲しくないことの明文化
 → 大会側の理解(デジタルファースト)

・ファンの知りたいに応える \one team/
 → 当たり前と思っていたラグビーのこと
 → 田中さんが初心者の目で「それ面白い」とコンテンツを見つけた

ポイントは「コアに向けた情報」だけではなく「ライトに向けた情報」

・クリエイティブの翻訳
 → 海外からのコンテンツを翻訳したものがウケた
 → 選手をリスペクトしていないと言われると思ったが好意的に受け入れられた

担当者からひとこと
・柏原元氏:にわかファンもコアファンも両者が一緒に楽しんだ
・河原井瑛太氏:ニワカファンのTweetをコアファンが喜んでRTしていた
・田中美果子氏:サッカーファンよりラグビーファンはウェルカムだったかも

以上です。

昨今のスポーツマーケティング戦略において、SNSなしでは組み立てできませんよね。以前、スポーツ記者をやっていた方から聞いた話によれば、特にTwitter上では「速報」が大事で、他社よりも数秒遅れただけでRT数が何百も変わってくるとか。Twitter専任者を置けるかどうかもキモですよね。

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